【7月11日開催】第1回「利尻・礼文の植物保全研究―人間はどこまで自然に手を出せるのか―」

道民カレッジ連携講座
土曜市民セミナー「大学博物館 研究最前線」

第1回

「利尻・礼文の植物保全研究―人間はどこまで自然に手を出せるのか―」

礼文島の絶滅危惧種レブンアツモリソウは、当初は盗掘による危険が高かったのですが、最近は植生遷移による自生環境の悪化が問題とされています。共生菌培養法が確立したため、育成したレブンアツモリソウ苗を現地に移植しようという考えも出されています。

一方、利尻島のリシリヒナゲシでは、現地に「リシリヒナゲシ」とされていた種子をまいた所、これが自生のリシリヒナゲシとは遺伝的に異なる別物であることが判明しました。このため新たに定着した「リシリヒナゲシ」の除去作業が続けられています。

私たちは絶滅危惧種の保全活動において、どこまで自然植生に手を加えることが許されるのでしょうか、考えてみましょう。

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日時

2015年7月11日(土)13:30〜15:00頃(13時10分頃入場可能)

会場

人文・社会科学総合教育研究棟2階 W203

※総合博物館の向かいの建物です

講師

高橋英樹(植物体系学)

備考

入場無料・予約不要