【1月11日開催】 「バイオミメティクス市民セミナー (第49回) −「人間とフジツボ」

バイオミメティクス市民セミナー(第49回)

「人間とフジツボ」

 が開催されます。

 
フジツボに代表される海洋付着生物は自然界では岩場などに固着して生活しています。

しかし船舶や漁網などの人工物にも付着することから、人間が海に進出した時より付着生物との戦いは続いてきました。

これまではフジツボなどの付着生物に対し高い殺生作用を示す有機スズ化合物が使用されてきましたが、強い内分泌かく乱作用があることがわかり使用できなくなりました。

その為、近年では海藻やサメなどの表面に生物が付着しないことにヒントを得て、その表面構造デザインを利用した環境負荷が低い付着防止の技術が研究され始めています。

一方でフジツボには人間との関わりにおいて汚損生物以外の側面もあります。

大型のフジツボは食用になり、最近は養殖の研究もされ始めました。

また水中で強い接着力を示すことから、フジツボが持つ接着剤を研究することで夢の水中接着剤が作れるのではと期待されています。

本セミナーでは、このような人間とフジツボの関わりを様々な角度から見てお話したいと思います。

 

ポスター(PDF

日時

2016年1月11日(月) 13:30 〜 15:30

講師

室崎 喬之(旭川医科大学医学部化学教室 助教)

会場

北海道大学学術交流会館/第3会議室(札幌市北区北8条西5丁目)