【12月7日開催】 バイオミメティクス市民セミナー・対話篇(第96回)アントロポセン(人新世)とバイオミメティクス その3:新物質

毒と生物の攻防

石塚 真由美 先生(北海道大学大学院獣医学研究院 教授)

微生物、植物から動物まで、生物はさまざまな化学物質を利用して生きています。時には、その化学物質は相手にとって毒となります。生物はこの「毒」を使って、身を守ったり、獲物を捕獲しています。「毒を以て毒を制す」の字のごとく、あえて「毒」に身をさらして治療に用いる生物までいます。また、この「毒」を素早く解毒できるようにしたり、もしくは「毒」が効かないように体の機能を変化させるなど、「毒」に対抗する能力を進化の過程で獲得してきた生物は数多くいます。そして、ヒトは生物の「毒」を経験から学び、利用してきました。
このセミナーでは、長きにわたる生物の「毒」の利用とその多様な攻防を紹介し、生物が身の回りの「毒」にどのように適応してきたのか、考えてみたいと思います。

 

<略歴>

1995年 北海道大学獣医学部卒業

1998年 北海道大学大学院獣医学研究科博士課程修了

1999年 国立環境研究所 任期付研究員

2000年 北海道大学大学院獣医学研究科環境獣医科学講座毒性学教室 助手

2004年 北海道大学大学院獣医学研究科環境獣医科学講座毒性学教室 助教授/准教授

2010年 北海道大学大学院獣医学研究科環境獣医科学講座毒性学教室 教授

現在に至る

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日時

2019年12月7日(土)13:30~15:30

講師

石塚 真由美 先生(北海道大学大学院獣医学研究院 教授)

会場

北海道大学総合博物館 3F 北講義室(N308)

主催

北海道大学総合博物館

共催

高分子学会北海道支部

北海道大学 電子科学研究所

特定非営利活動法人バイオミメティクス推進協議会

高分子学会バイオミメティクス研究会

公立千歳科学技術大学地域連携センター