【4月1日開催】 バイオミメティクス市民セミナー (第64回) – 『雪虫のなぞ:複雑な生活史と形の変化』

雪虫(トドノネオオワタムシ)は北海道では身近な虫ですが、その生活史は昆虫の中でも最も複雑です。さらに、季節によって5種類もの形の異なる成虫が現れ、他に見られない多型を示します。雪虫を含むワタムシ(アブラムシ科ワタムシ亜科)は虫こぶ(ゴール)を作ったり、寄主植物を取り替えたり、性比を母親がコントロールできたり、といった不思議な習性が見られます。こうした習性はどのようにして進化してきたのでしょう?進化のシナリオを紹介したいと考えています。
バイオミメティクスに関わる話題としては、ワタムシの仲間の排泄物の処理方法(リッキッドマーブルの形成)に焦点を当てて、大阪工業大学の藤井先生との共同研究を紹介いたします。

日時

2017年4月1日(土)13:30 ~ 15:30

講師

秋元 信一(北海道大学 大学院農学研究院 教授)

会場

北海道大学総合博物館 / 1F「知の交流」
札幌市北区北10条西8丁目

主催

北海道大学総合博物館

共催

科学研究費 新学術領域「生物規範工学」
高分子学会北海道支部

協賛

千歳科学技術大学バイオミメティクス研究センター