【5月21日開催】土曜市民セミナー (GCOE)「ロシア文学と境界(道民カレッジ連携講座)」 が開催されます。

「ロシア文学と境界 (道民カレッジ連携講座)」

ロシア文学と境界

  • 講演 : 望月 哲男(北海道大学スラブ研究センター長)

  • 日時 : 2011年5月21日(土)13時30分〜15時00分

  • 会場 : 北海道大学総合博物館一階「知の交流コーナー」

  • 概要 : ロシア文化は、地理風土からしても民族構成からしても広く多様な基盤をもっているので、境界に関する事象も複雑な様相を呈しています。文学・芸術も宗教・政治文化も、東方キリスト教世界、ロシア帝国内のロシア人社会と諸民族社会、ヨーロッパ部分とアジア部分といった諸空間の入り組んだ関係を抜きにしては、説明できません。ただし文学には境界や差異の問題を顕在化する側面と隠ぺいする側面があり、たとえば知識人と民衆の断絶論に熱心な作家が、ロシア的宗教文化の一元性を疑わないというような歪みも観察されます。本セミナーではそんなことを前提に、主として19世紀ロシア文学を題材とした文化的境界論を試みたいと思っています。

  • お問い合わせ先:北海道大学スラブ研究センター「境界研究の拠点形成」事務局(011-706-2380)

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