【活動報告】7月23日-24日植物パラタクソノミスト養成講座in帯広(初級)
植物パラタクソノミスト養成講座in帯広(初級)
日 時:7月23日(土)〜24日(日)9:30〜16:00
場 所:帯広市百年記念館2号室
講 師:持田誠(学芸調査員)
参加者:6名
植物分類と植物標本について初歩的な知識と技術を持った、植物パラタクソノミストを養成する講座を開催しました。今回は初級講座ということで、「学術標本の取り扱いが出来るようになる」「検索表を使った同定が出来るようになる」「植物分類について基本的な知識を得る」の3つを習得目標とした講座になりました。
初日はまず講義。植物標本の意義と、植物分類のシステムや学名の仕組みなど、基礎的な知識を学習。午後は緑ヶ丘公園へ出て、標本用の植物を採集した後、新聞紙に挟んで乾燥するところまでを実習しました。
2日目は、採集植物の名前を調べる「同定」のための基礎知識として、植物の体のつくりや検索表の使い方を、双眼実体顕微鏡を使って実習。植物を解剖しながらの細かい作業と、専門用語の連続で、皆さん頭を悩ませながら頑張っていました。午後は実際に自分が採集した植物を同定。標本ラベルの書き方や添付器を使った台紙へのマウントなどを体験しました。
分類や標本の役割についての講義 緑ヶ丘公園内で標本用の植物を採集
採集植物を腊葉標本にする 熱風循環式乾燥機を用いた標本作成
双眼実体顕微鏡による解剖と同定 標本ラベルの作成とマウント
本講座は、財団法人 北海道新聞野生生物基金の助成事業「道内におけるパラタクソノミスト養成講座の開催と博物館連携」として行われました.