【活動報告】2012年1月28日(土)〜29日(日)鉱床パラタクソノミスト養成講座(上級)

鉱床パラタクソノミスト養成講座(上級)

日 時:2012年1月28日(土)〜29日(日) 10:00〜17:00

場 所:北大総合博物館・共同研究室+実習室

講 師:松枝大治(北大総合博物館)

          島本准司(総合博物館資料部研究生)

          福地伸章(北海道大学理学院)

参加人数:3名


スケジュール:

28日(土)

10:00−10:10 開講の挨拶

10:10−12:00 実習内容の説明と基礎講義

13:00−13:00 昼食

13:00−15:00 研磨片試料の作成

15:00−15:15 休憩

15:15−17:00 研磨片と流体包有物試料の観察とスケッチ

17:00       終了

29日(日)

10:00−12:00 流体包有物と硬度計に関する講義

12:00−13:00 昼食

13:00−16:30 流体包有物実験および硬度反射率測定実験

16:30       修了式  


1日目

<午前>

中級を修了した3名の受講者を迎え、講座が開かれました。最初に総合博物館の松枝講師より開講の挨拶がされ、資料やアンケートなどが配布されました。そしてスケジュールと実習内容の説明がありました。その後基礎講義が始まり、2日目に行う予定の流体包有物実験、硬度反射率測定実験に関する基礎的な講義が行われ、約100分の間、受講されました。

<午後>

午後は研磨片作りを行いました。場所を薄片試料作成室へと移し、まず講師が岩石をカットする様子を見学しました。その後博物館で用意した適度なサイズにカットされた試料を配布され、回転研磨機にて粗粒な研磨粉を用いて粗磨きを行いました。粗磨きが終わったらより細かい研磨粉(#1000、#2000、#4000)を使いガラス板で磨き上げ、最後にアルミナ研磨粉を用いた研磨機やダイヤモンド粒子が入ったペーストを使ったダイヤモンド琢磨機にて3段階に渡る鏡面仕上げをしました。磨き終わったら光学顕微鏡室へと移動し、磨いたばかりの研磨片の観察とスケッチ、博物館が用意した流体包有物用研磨片の観察とスケッチを行い、1日目は終了しました。
   
   

2日目

(午前)

2日目は午後に行う流体包有物実験およびVickers硬度測定実験の実例を用いた講義とデモンストレーションを行いました。

(午後)

午後は、1日目に作成した研磨片と博物館で用意した流体包有物用の試料を用い、流体包有物の加熱・冷却実験および反射率・Vickers硬度測定実験をそれぞれ行いました。各実験をおおよそ1時間から2時間かけて行い、途中、昼食や休憩を挟みながら午後4時30分頃にはほとんどの実験を終えました。

最後に、修了式を経て本講座は終了しました。