【活動報告】2012年7月8日(日)石器パラタクソノミスト養成講座(初級)

石器パラタクソノミスト養成講座(初級)

日 時:2012年7月8日(日) 10:00〜15:00

場 所:総合博物館共同研究室

講 師:高倉純(北大埋蔵文化財調査室)

参加人数:10名

スケジュール

8日(日)

10:00〜10:05 イントロダクション

10:05〜10:40 石器についての講義

10:40〜12:10 石器の観察と実測作業

12:10〜12:30 石器製作についての講義

12:30〜13:15 昼食

13:15〜14:45 石器の分類作業

14:45〜15:10 修了書授与式


講義内容

<午前>

  最初に、講師の自己紹介の後、講義全体の構成と内容について説明をおこなった。

  石器とはどのようなものか、その研究にはどのような意義があるのか講義をおこなった。そして、石器が生まれてから以降の長い歴史を振り返り、どのような石器が作られ、どのように使われてきたのかを解説した。

  次に石器製作実験試料を参加者に配布し、石器の観察方法について解説をおこなった。ここでは剥離面の割れた方向や切り合い関係をどのように判定するのかについて、とくに詳しく説明した。それにもとづき、参加者は試料の観察をおこない、その結果を図化していく作業をおこなった。

  午前中の最後には、ヨーロッパの前期旧石器時代と新石器時代の石器製作について紹介をおこない、時代や地域によって石器づくりがどのように違うのかを説明した。

<午後>

  最初に、これまでどのような視点から石器の分類がなされているのかを解説した。次に実際に考古資料を配布し、参加者にその分類作業をおこなってもらった。午前中に解説した石器の観察法がこの分類作業に活かされていることを実感してもらった。

  一通りの分類作業が終わった段階で、修了書授与式をおこなった。その際、参加者の方々にはどのようなきっかけでこの講座に関心をもったのか、石器のどのような点を知りたいのか、について質疑応答をおこなった。