【活動報告】2012年6月30日(土)−7月1日(日)昆虫パラタクソノミスト養成講座(初級)

昆虫パラタクソノミスト養成講座(初級)

日 時:2012年6月30日(土)−7月1日(日) 10:00〜16:00

場 所:北海道大学総合博物館 共同研究室

講 師:大原昌宏(北大総合博物館 教授)、稲荷尚記(北大総合博物館 資料部研究員)

参加人数:13名

スケジュール

6月30日(土)

10:00〜10:15 イントロダクション

10:15〜12:00 講義

12:00〜13:00 昼食

13:00〜13:30 講義(つづき)

13:30〜15:30 野外採集

15:30〜16:00 片付け

7月1日(日)

10:00〜12:00 採集した昆虫の同定と標本作製

12:00〜13:00 昼食

13:00〜15:00 採集した昆虫の同定と標本作製(つづき)

15:00〜15:30 土壌性昆虫の同定

15:30〜16:00 片付け、修了式


講義内容

1日目

<午前>

  本講座は13名の受講生を迎え開講された。最初に講師2名と参加者全員の自己紹介を行った。その後、大原講師から昆虫の目レベルでの分類と系統について講義が行われた。

<午後>

  午前中だけでは終わらなかった分の講義を午後に済ませた後、翌日の同定と標本作製をするための昆虫を、北大キャンパス(大野池東側から北部食堂近辺までの森林や道端の植生)で採集した。捕虫網を用いた採集を行ったほかに、デモンストレーションとして、講師が前日に設置しておいた「落とし穴式トラップ」の解説を行った。博物館に帰還後、サンプルや採集道具を片付けて、一日目の日程が終了した。
   
   

2日目

<午前>

  前日に参加者が採集した昆虫を、昆虫初級ハンドブック(同定編)に従い、目ごとに同定した。また、講師が乾燥標本(ピン刺し標本、台紙貼り標本、展翅標本など)を作成するデモンストレーションを行い、参加者にも同様に作成してもらった。

<午後>

  午前中の作業を続け、終了した参加者は土壌性昆虫の同定を行った。土壌性昆虫のサンプルは、過去に富良野などで採集されたアルコール液浸標本で、数ミリ以下の微小なものを多く含んでいた。そこでは、特に前日には採集できなかったトビムシ目などの形態を詳しく観察した。

  その後観察道具を片付け、修了証を全員に渡したのち記念撮影を行い、全日程が終了した。