【活動報告】2012年11月24日(土)岩石鉱物野外観察会

岩石鉱物野外観察会

日 時:2012年11月24日(土)

場 所:札幌市内

講 師:松枝大治 (北海道大学総合博物館資料部 名誉教授)

           在田一則 (北海道大学総合博物館 資料部研究員)

参加人数:15名

スケジュール

24日(土)

09:15          総合博物館玄関前出発

09:45〜10:45 藻南公園

11:10〜11:50 白川橋、砥山橋、板割沢川合流部、八剣山下

12:00〜12:25 十五島公園

12:30〜13:25 札幌市北方自然教育園(昼食)

13:30〜14:15 石山緑地

14:30〜15:30 辻石材札幌軟石採石場

16:00        北大総合博物館着、同解散

     

<午前>

本観察会は15名の受講生を迎え開講されました。バスでの移動中、講師2名の紹介がされ、本観察会の意義や目的、行程の確認、諸注意が行われました。また、今回ご同行およびご協力頂いた“札幌軟石文化を語る会”の宮本氏,佐藤氏のご紹介がされました。その後、観察地到着までの間、扇状地である札幌の地形やその周辺の地質および札幌軟石の説明がなされました。

最初の観察ポイントである藻南公園内の河原にて、海底火山の噴出物(ハイアロクラスタイト)の岩石採集・地質観察を行いました。また札幌軟石ひろばでは、宮本氏から札幌軟石の当時の採掘状況等を説明して頂きました。

次の観察地点は予定を少し変更し、八剣山下、白河橋にて安山岩の遠望地質見学・露頭観察および岩石採集を行いました。八剣山では雪が積もっていたため、露頭の観察はできませんでしたが、周囲の転石から複輝石安山岩を採集しました。また、白河橋からは見事な柱状節理が観察できました。

午前最後は、十五島公園に立ち寄りました。ここでは石英安山岩と泥岩の接触部を観察・採集しました。

昼食は札幌市北方自然教育園を利用させて頂きました。館内では岩石・植物・昆虫等の展示がされており、食後は各自が館内を自由に見学した。

<午後>

午後の最初は、石山緑地にて札幌軟石採掘跡地を見学しました。敷地内は公園のシンボルともいえる“石の広場”があり採掘跡地を利用した野外ステージが整えられています。野外ステージを見学しながら、札幌軟石の歴史を宮本氏に説明して頂きました。

本会最後は、辻石材工業にて札幌軟石採石場の見学を行いました。ここでは途中から合流した佐藤氏に、現在と過去の札幌軟石の利用状況を説明して頂き、実際に切り出し・切断・加工の過程を見学させて頂きました。また、辻石材工業様のご厚意により軟石を頂き、本観察会は終了いたしました。