【活動報告】2012年12月1日(土)〜2日(日)鉱床パラタクソノミスト養成講座(中級)

鉱床パラタクソノミスト養成講座(中級)

日 時:2012年12月1日(土)〜2日(日) 10:00〜17:00

場 所:北海道大学総合博物館・実習室

講 師:松枝大治(北海道大学総合博物館)

           鳥本准司(北海道大学総合博物館)

参加人数:6名

スケジュール

1日(土)

10:00〜10:10 開講式

10:10〜12:30 基礎講義・実習

12:30〜13:30 昼食

13:30〜17:00 基礎講義・実習

2日(日)

10:00〜12:00 基礎講義・実習

12:00〜13:00 昼食

13:00〜16:45 基礎講義・実習

16:45〜17:00 閉講式

講義内容

  パラタクソノミスト講座(鉱床中級)では、有用金属元素の濃集した特殊な岩石(鉱石)について顕微鏡下で観察し、その組織観察や鉱石鉱物の鑑定を行います。併せて、それらがどのような産状(産出状態)や鉱物共生をしているかを知ることにより、通常の岩石中には極めて微量にしか存在しない有用金属元素がどのような生成環境や成因で移動濃集したかを推定することができます。本鉱床中級講座では、それらを知るために最も簡便かつ迅速で有効な装置である鉱石顕微鏡(反射型偏光顕微鏡)の原理と構造について学び、その基本的な操作法を習得することを主な目的としました。ここでは、受講者各人がそれぞれに用意された鉱石顕微鏡と鉱石研磨片を用いて、種々の鉱石鉱物が有する光学的な性質をもとに代表的鉱石鉱物の鑑定法の実習を行いました。

1日目

<午前>

  開講式では、講師の紹介とパラタク講座の趣旨説明に引き続き、鉱床中級講座の内容とスケジュール説明が行われました。

  次に、鉱石顕微鏡の原理と構造の説明、顕微鏡操作法の実習について基礎講義・実習を行いました。

<午後>

  鉱石鉱物の光学的性質に基づいた観察と同定法の実習を行いました。
   
   

2日目

<午前>

  鉱石鉱物の光学的性質(各論)と顕微鏡鑑定実習を行いました。

<午後>

  鉱石鉱物の顕微鏡鑑定実習を行いました。

  閉講式では、聴講者全員に対して講座受講認定証の授与を行うとともに、受講者からアンケートの提出及び今後の中級講座予定などについて説明しました。

  受講者は、鉱床初級講座でのマクロレベル(肉眼)での鉱石観察とは異なり、新たに顕微鏡を用いたミクロレベルでの観察を経験すると共に、鏡下での鉱石鉱物が示すカラフルな世界に感動していました。