【活動報告】2013年2月9日(土)木製品パラタクソノミスト養成講座(上級)

木製品パラタクソノミスト養成講座(上級)

日 時:2013年2月9日(土) 10:00〜17:00

場 所:北海道大学総合博物館共同研究室

講 師:守屋豊人(北海道大学埋蔵文化財調査室)    

参加人数:4名

スケジュール

9日(土)

10:00〜10:05 イントロダクション、スケジュール説明

10:05〜10:30 中級講座の復習、資料の観察記録作成方法の外観、木製品の実測図(観察記録を実寸大の図面として作成

                       する方法の説明)

10:30〜11:45 木製品の実測図作成

11:45〜12:45 昼食

12:45〜14:45 木製品の実測図作成

14:45〜15:00 休憩

15:00〜16:55 木製品の実測図作成

16:55〜17:00 まとめ


講義内容

<午前>

  講師の自己紹介の後、まず、参加者一人一人に木製品1点ずつが渡され、方眼用紙や実測道具が渡されました。

  次に守屋講師による講義がおこなわれました。講義では、初級、中級でおこなってきた、木製品観察法の復習が示され、次に、木製品観察を記録する方法が説明され、使用道具の説明や実測方法の概観が講義されました。

  その後、実際に、木製品を観察し観察記録を実測図として表す実践がおこなわれました。講師が実演する実測図作成の手順を見学した後、実際に各受講生が実践しました。その途中で午前中の講座が終了しました。

<午後>

  午後は実測図作成の続きがおこなわれました。講師が見守る中、対象の木製品を観察して、計測し、図化する作業が進みました。

  人工的な加工痕や使用痕を観察して図化し、素材である樹木の様子を計測し図化していきました。方眼紙上に測量した部分を点で示し、木製品の輪郭を記入することに戸惑う受講生がいました。また、木製品を実測する際に、木製品の表面に表れている木目の質感を上手にとらえ、表現した受講生もいました。

  その後、木製品の実測図として、展開図の記録方法や断面図の記録方法が守屋講師から説明されました。受講生各々は、観察記録として平面図や断面図を作成していきました。少し難しいところもあり、時間が足りない様子でした。

  最後に、各受講生が記録した実測図を見ながら、観察記録としての実測図は、他者が見て、確認できるように計測・図化する必要があると守屋講師がまとめました。

  その後、修了式やアンケートの記入を経て、上級の講座が終了しました。