【活動報告】2013年3月23日(土)〜24日(日)魚類パラタクソノミスト養成講座(初級)
魚類パラタクソノミスト養成講座(初級)
日 時:2013年3月23日(土)〜24日(日) 10:00〜16:00
場 所:北海道大学総合博物館・共同研究室
講 師:河合俊郎(北海道大学総合博物館)
冨田武照(北海道大学総合博物館)
参加人数:11名
スケジュール
23日(土)
10:00〜10:10 開講式 開講挨拶、講師、補佐員、参加者の自己紹介
10:10〜11:05 魚類の多様性についての講義
11:05〜11:15 質疑応答
11:15〜11:35 分類・測定方法についての説明
11:35〜12:00 フサカサゴ科標本を用いて分類・計数計測
12:00〜13:00 休憩
13:00〜13:05 スケッチの描き方についての説明
13:05〜16:00 分類・計数計測および標本のスケッチ
24日(日)
10:00〜10:50 魚類標本の作製方法についての講義
10:50〜11:10 標本作成方法について解説・実演
11:10〜12:30 標本作成作業
12:30〜13:30 休憩
13:30〜15:40 標本作成作業
15:40〜16:00 アンケート記入、閉講式 修了証書授与 閉講挨拶
講義内容
1日目
<午前>
本講座は11名の参加者を迎えて開講されました。河合助教による開孔挨拶の後、11名の参加者と講師、補佐員の自己紹介を行いました。その後冨田博士により魚類の多様性についての講義が行われました。参加者は熱心に聞いており、講義終了後の質疑応答では腹鰭の位置や形態が進化的にどのような意味があるのか、などの多くの質問が出ました。次に、河合助教から魚類の分類、測定方法についての説明が行われました。説明の後、実際にフサカサゴ科魚類の標本を用いて同定および測定を行い、午前中の作業が終了しました。
<午後>
河合助教から学術的なスケッチの描き方についての説明の後、午後の作業が始まりました。多くの参加者が午前中の同定・測定作業の続きから開始し、顕微鏡を用いて側線鱗や各鰭の鰭条などの計数を行いました。また、スケッチをしながら講師および補佐員に魚類についての質問をしている参加者も見られました。
2日目
<午前>
二日目は河合助教による魚類標本の作製方法についての講義から始まりました。標本の採集方法では、インドネシア沖で行われた日本とインドネシアの共同調査の様子などを動画を交えて紹介され、参加者からはトロール網の大きさや調査船の装備についての質問が出ました。講義の後、実際に冷凍されていた魚を用いて台帳記入、DNA用切片採取、魚の鰭を広げる作業を行い、実験室に移動して広げた鰭にホルマリンを塗る作業の実演を行いました。講義室に戻った参加者は自由に魚を選んで標本作製作業を行い、1個体目が終了した参加者から休憩に入りました。
<午後>
引き続き標本の作製作業を行い、作業終了時には参加者一人当たり3〜5個体の標本を作製する結果となりました。閉講式で河合助教から参加者一人一人に修了証書が手渡され、本講座は終了しました。