【活動報告】2014年9月13日(土)〜14日(日)鉱床パラタクソノミスト養成講座(上級)

鉱床パラタクソノミスト養成講座(上級)

日 時:2014年9月13日(土)〜14日(日) 10:00〜17:00

場 所:北大総合博物館 実習室

講 師:松枝 大治(北大総合博物館 資料部研究員)

          鳥本 淳司(北大総合博物館 研究生)

参加人数:5名

スケジュール

13日(土)

10:00〜10:10 講座開講の挨拶、スケジュールの説明

10:10〜11:25 基礎講義1 (中級の復習と反射率硬度計について)

11:25〜11:30 小休憩

11:30〜12:15 基礎講義2 (流体包有物について)

12:15〜13:10 昼食

13:10〜15:30 鉱石の研磨実習

15:30〜17:00 鉱石と流体包有物の観察・スケッチ

14日(日)

10:00〜12:00 鉱石と流体包有物の観察・スケッチ

                     反射率・ヴィッカース硬度測定、流体包有物実験(均質化温度・塩分の測定)

12:00〜13:00 昼食

13:00〜16:50 測定・実験(午前の続き)

                     測定結果の考察(構成鉱物の同定)

16:50〜17:00 修了証授与式、アンケート記入


講義内容

1日目

<午前>

   本講座は5名の受講生を迎え開催されました。最初に講座開講の挨拶および全体のスケジュールについて説明をしました。その後、前回の中級で学んだ事の復習を行い、本講座2日目に行う鉱石の反射率・硬度計測定の原理や使い方について講義を受けました。途中小休憩を挟み、同じく2日目に行う流体包有物測定について、その特徴や実験の意義について講義を受けました。

<午後>

   午後からは、用意された鉱石や、持ち込みの岩石を使って研磨片の作成をしました。岩石カッターを用いた鉱石の切断、回転研磨台を用いた粗磨き、ガラス板を用いた中磨きを経てダイヤモンド琢磨で仕上げをし、研磨片を完成させました。続いて、作成した研磨片と用意された両面研磨片を観察し、2日目で行われる実験のために鉱石鉱物と流体包有物をスケッチして1日目を終了しました。
   

2日目

<午前>

   午前中は前日に自分で研磨を行った鉱石試料とあらかじめ用意されている流体包有物観察用の石英試料を研磨のチェックも兼ねて顕微鏡で観察し、次に行う測定場所の選定・スケッチを行いました。その後、測定を実施し、

鉱石試料:反射率測定、ヴィッカース硬度測定(硬度-反射率測定用顕微鏡)

石英試料:塩分測定、均質化温度測定(加熱-冷却顕微鏡)

を交代で行いました。

<午後>

   午後は午前の測定の続きと、測定によって得られたデータをまとめて鉱石を構成する鉱物の同定・考察を行いました。作業がすべて終わり次第、アンケートを記入してもらい、最後に修了書授与式を行って本講座を終了としました。