【活動報告】2014年9月20日(土)〜21日(日)岩石パラタクソノミスト養成講座(上級)
岩石パラタクソノミスト養成講座(上級)
日 時:2014年9月20日(土)〜21日(日) 10:00〜16:00
場 所:北大総合博物館 光学室
講 師:在田 一則(北大総合博物館 資料部研究員)
鳥本 淳司(北大総合博物館 研究生)
参加人数:6名
スケジュール
20日(土)
10:00〜10:15 開講の挨拶、主旨説明、スケジュールの説明
10:15〜12:00 薄片制作実習
12:00〜13:00 昼食
13:00〜14:30 講義(前回(岩石中級)の復習、岩石についての講義)
14:35〜14:40 小休憩
14:40〜16:00 講義(続き)
21日(日)
10:00〜12:30 薄片制作実習
12:00〜13:30 昼食
13:30〜15:00 講義2(岩石の変形構造について)
15:00〜15:05 小休憩
15:05〜15:50 顕微鏡観察実習
15:50〜16:00 アンケート記入、修了証授与式
講義内容
1日目
<午前>
本講座は6名の受講生を迎え開催されました。最初に講座開講の挨拶およびスケジュールについて説明を受けました。その後午前中に行う薄片作成について講義を受け、すぐに実験室に移動し実習をしました。それぞれ用意してきた岩石試料をカットし、粗磨きと中磨きをした後スライドガラスを貼り付けて一旦実習を終えました。
<午後>
午後からは、岩石の分類と諸性質について復習とより詳細な講義を、顕微鏡で薄片を観察しながら受けました。先ず火成岩についてカンラン岩や花崗岩などの薄片を実物と比べながら学び、小休憩を挟んで片麻岩や大理石などの変成岩について学びました。
2日目
<午前>
2日目の午前中は、スライドグラスに樹脂で接着したものを、二次切断して所定の厚さに研磨する作業を行いました。0.03mmという非常に薄い薄片にする作業に多くの受講者が苦労しましたが、全員自分の薄片を作成することが出来ました。
<午後>
午後からは自作した薄片の観察と、岩石の変形構造について岩石や薄片を観察しながら講義を受けました。変形の特徴である、鉱物の目玉状構造やプレッシャーシャドウと呼ばれる変形した鉱物の周囲に見られる組織などを学び、その後終了まで幾つかある変形構造を顕微鏡下で観察しつつスケッチしました。最後にアンケートを記入し、修了証授与式を行って全日程を終了しました。