【活動報告】2014年9月27日(土)遺跡出土遺物:木製品中級パラタクソノミスト養成講座
遺跡出土遺物:木製品初級パラタクソノミスト養成講座
日 時:2014年9月27日(土) 10:00〜16:00
場 所:北海道立埋蔵文化財センター 展示室
講 師:守屋豊人(北海道大学大埋蔵文化財調査室 室員)
参加人数:2名
スケジュール
10:00〜10:10 イントロダクション
10:10〜12:00 木製品についての保存処理方法の概観、保存処理方法の展示見学、解説
12:00〜13:00 昼食
13:00〜14:30 展示資料の解説、木製品展示状態の解説
14:30〜14:45 休憩
14:45〜15:55 展示室における木製品の観察、発掘調査報告書を使った、観察木製品の調査、木製品研究による成果の解説
15:55〜16:00 まとめ
講義内容
<午前>
展示室における、木製品の保存処理方法を見学し、木製品観察において、保存処理方法の種類、内容、特徴を知ることと、その状態が木製品にどのように現れるかを解説した。展示室において、PFG100%によって保存処理された丸太例と真空凍結乾燥法で保存処理された丸太例とを比較して、重量や色調に大きく違いが表れることを知った参加者は驚きの表情を示していた。
<午後>
展示室における木製品を解説した後、参加者がそれらの内、2点選び、展示ケース越しの観察をおこない、発表した。展示されている木製品のキャプションには、保存処理方法、考古学者が特徴を図化し解説している発掘調査報告書番号が記入されていることから、センター内で閲覧できるそれらの報告書を活用しながら、観察力を深めることができた。
発表では、木製品の木取り、面取、木製品の種類、保存方法の観察結果を各々が示すとともに、手にとって観察する機会があった場合、どのような点を確認したいかなどが示された。
展示資料とその報告結果(報告書)とが照らし合わせられ、閲覧できたことから、円滑に観察力を深められ、再度、その展示施設に訪れたい雰囲気の中、終了した。