【活動報告】2014年11月15日(土)昆虫セミ・カメムシ パラタクソノミスト養成講座(初級)in 小樽

昆虫セミ・カメムシ パラタクソノミスト養成講座(初級)in 小樽

日 時:2014年11月15日(土) 10:00〜16:00

場 所:北大総合博物館・共同研究室

講 師:山本 亜生(小樽市総合博物館 学芸員)

          神戸 崇   (北海道大学大学院農学研究院 学術研究員)

          稲荷 尚記(北海道大学総合博物館 資料部研究員)

参加人数:7名
スケジュール

15日(土)


10:00〜10:20 講座開講の挨拶、講師の紹介、受講生の自己紹介

10:20〜11:30 講義・カメムシの部(山本講師担当):昆虫およびカメムシ目の特徴

11:30〜11:40 休憩

11:40〜12:00 標本観察と同定のための用語解説

12:00〜13:00 昼食

13:00〜13:45 講義と標本観察:ツノカメムシ科の種の同定

13:45〜13:50 休憩

13:50〜15:20 講義・セミの部(神戸講師):セミの分類・生態・種の同定の方法

15:20〜15:25 休憩

15:25〜15:45 民によるセミ調査の勧め

15:45〜16:00 修了証授与、記念撮影

講義内容

<午前>
  本講座は7名の受講生を迎え開催されました。まず講座開講の挨拶および講師の紹介をし、各受講生から自己紹介をしてもらいました。

  続いて、山本講師が第一部(カメムシの部)の講義として、昆虫全体の中でのカメムシ目(半翅目)の位置づけと、目の中の主なグループ(亜目、下目)の特徴について講義をしました。そのうち4つの主な下目については、標本を実体顕微鏡で観察しながら特徴を学びました。

  休憩をはさんだ後、種の同定(実物の昆虫がどの種に属するかを特定する作業)のために必要な各部位の用語について、模式図などを使って解説しました。
<午後>

  カメムシの部のしめくくりとして、ツノカメムシ科10種の標本を観察しながら、検索表という資料に従って、種ごとの形の特徴を確認しながら、受講生が種を同定しました。

  休憩の後、神戸講師による第二部(セミの部)が始まりました。始めに、鳴き声の判別などクイズ形式のアンケートに回答してもらいました。その後、セミ類についての概説が解説されたあと、札幌近郊に生息するセミ10種について、成虫と抜け殻の標本を観察しながら、判別の難しい近似種(エゾゼミ類エなど)を中心として、種の判別方法が解説されました。

  休憩後、市民によるセミ調査の意義についての解説がなされ、調査事例が紹介されました。その後、質疑応答と参考文献の紹介がされました。

  講義が終了した後、修了証の授与と記念写真撮影を行い、全日程が終了しました。