【10月1日開催】 バイオミメティクス市民セミナー (第58回) −『サメの多様性と生存戦略』

サメは最も人間によって誤解され、かつ研究が進んでいない生物です。世界的に見ても、サメによる被害は極めて稀で、その危険性は低いにもかかわらず、危険生物として象徴的な生物になっています。一方、生物学的にサメを見た場合、彼らのもつ形態や生態はとても洗練されており、長い歴史を生き抜いてきた知恵が凝縮されています。例えば、“サメ肌”として知られる楯鱗や、サメの象徴である鋭い歯も、外洋性種と底生性種では形態的にも機能的にも全く異なっており、さまざまな機能的側面を持ち合わせています。
私たちは、標本を観察するだけでなく、世界的にも珍しい飼育下での研究に取り組んでいます。セミナーでは、サメの多様な形態や生態的特徴のほか、最近の研究トピックであるサメの繁殖戦略についても、詳しくご紹介します。

日時

2016年10月1日(土)13:30 〜 15:30

講師

佐藤 圭一(沖縄美ら島財団 総合研究センター 動物研究室 室長)

会場

北海道大学総合博物館 / 1F「知の交流」
札幌市北区北10条西8丁目

主催

北海道大学総合博物館

共催

科学研究費 新学術領域「生物規範工学」・高分子学会北海道支部

協賛

千歳科学技術大学バイオミメティクス研究センター