【12月7日】サイエンスパーク　in 北海道大学総合博物館

12月7日（土）に、鈴木章名誉教授と高橋はるみ道知事をお迎えして、子ども達に科学への関心を深めてもらうイベント「サイエンパーク in 北海道大学総合博物館」（主催：北海道、北海道大学総合博物館）を開催しました。参加したのは、札幌市と旭川市の小学校5、6年生と保護者30組です。会場は、総合博物館3階の階段教室。ここは、鈴木先生が理学部の学生のころに授業を受けていた場所です。

主催者を代表して高橋はるみ北海道知事と川端和重北海道大学副学長からご挨拶をいただいた後、鈴木先生から科学への関心を広げるこのイベントを楽しんでほしいとお言葉をいただきました。


主催者の北海道を代表し高橋はるみ知事が参加


同じく主催の北海道大学総合博物館を代表して川端副学長が出席

そして、山本靖典工学研究院准教授の指導のもと、参加児童は、隣に座った保護者が見守るなか、各自でクロスカップリングの実験を行いました。鈴木先生や高橋知事、川端先生、山本先生がそれぞれの席をまわり、鈴木先生は試薬の撹拌方法などをアドバイスなさいました。司会進行を務めたミュージアムマイスターの太田菜央さん（環境科学院修士2年）と長田史織さん（理学院修士2年）も児童に声をかけて、実験を手伝いました。


山本先生による鈴木-宮浦クロスカップリングの講義


山本先生と参加した小学生による実験


鈴木章名誉教授から直接実験の指導を受ける小学生

その後、鈴木先生への質問タイムが実施され、児童からホモカップリングとクロスカップリングの違い、薬をつくる際の残留物の程度とその除去方法など専門的な質問や、中学時代に得意だった科目などいくつもの質問が寄せられ、先生は一つ一つに丁寧に答えて下さいました。


次々に寄せられる小学生からの質問に答える鈴木章名誉教授

実験の後、鈴木先生は、今日の先生のお話や実験は小学生には少し難しかったかもしれないが、資源の乏しい日本が世界に貢献するためにも理科や化学は重要であり、そして大変面白いものであると語られました。化学も経済も工学も文学も大事であり、そのなかから科学にも興味を持ってほしい、今日の参加者から科学の道に進む人が出てほしいと語られました。


鈴木章名誉教授から全員へメッセージを伝える

鈴木先生と高橋知事、川端副学長、山本先生を囲んで児童たちは記念撮影をし、最後に鈴木先生から児童一人一人に修了証書が手渡されました。


参加した小学生には修了証書が一人一人に授与される

サイエンスパーク終了後、司会を務めたミュージアムマイスターの太田さんと長田さんは、参加児童と保護者の方々を対象に、館内のノーベル賞受賞記念展の解説を行いました。


サイエンスパークの進行は二人のミュージアムマイスターが務めた

参加児童とそのご家族にとって、鈴木先生と過ごした時間はよい思い出になったのではないでしょうか。