当館 首藤光太郎助教らの研究が北海道大学のプレスリリースで紹介されました
北大総合博物館 首藤光太郎助教らの研究『北海道の最奥地でマメ科の新種ポロシリオウギを発見』が、北海道⼤学のプレスリリース(研究発表)で紹介されました。
北海道大学総合博物館ボランティアの横山(木村)耕氏と同館の首藤光太郎助教の研究グループは、日高山脈北部幌尻岳山麓の石灰岩地*1で、マメ科ゲンゲ属の新種を発見・報告しました。発見された産地に基づき、この植物をポロシリオウギAstragalus poroshiriensis Kimura-Yokoyama & Shutohと命名しました。 横山氏は、2024年に幌尻岳山麓の石灰岩の断崖上で、見慣れないマメ科ゲンゲ属を発見しました。既知の国内に分布するゲンゲ属の種とは一見して形態が異なっており、またゲンゲ属は非常に狭い範囲での多様な種分化が生じている植物であることから、発見したその日のうちに未記載種であることが疑われました。形態を同属Oroboidei節の既知の種と比較したところ、淡紫色の花をもち、萼筒がやや長く、豆果*2が無毛で、小葉*3の表面が無毛であることなどから、いずれの既知種とも独立した複数の形質に基づいて識別でき、未記載種であったことが分かりました。ポロシリオウギは、日高山脈北部の石灰岩の断崖上のみに特産する植物です。発見したその日に未記載種であることが疑われるほど形態的に顕著な種が見つかることは、現代の日本では稀です。現地で開花していた個体は30個体程度であり、今後保全やモニタリングを計画していく必要があります。 なお、本研究成果は、2026年7月9日(木)公開のPhytotaxa誌にオンライン掲載されました。
研究の詳細は北海道大学プレスリリースページでご覧いただけます。
新着情報:「北海道の最奥地でマメ科の新種ポロシリオウギを発見」
