(左)著書:『松村松年自伝』(1960年発行)
松村の娘、山下年子が85歳の松村から口述を写しまとめたもの。松村が亡くなった翌月に出版された。学生時代に大島正健宅に下宿していたことや、新渡戸稲造から大学に留まるよう薦められたこと、ヨーロッパ留学や北大に日本初の昆虫学教室を創設した経緯などが記され、ユーモアに富んだ逸話も多く、松村のスケールの大きさと豪傑ぶりがうかがえる。

(右)昆虫標本:松村自身により採集された昆虫標本。

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