【1月30日開催】D論(自然史科学専攻 博士論文)公開発表会

D論公開発表会は博士号取得に立ちはだかる最後の関門です。一般的には大学内部で実施しているものですが、研究成果に対してより広くご意見を募るため、当館のホールに場を設けました。これから学術界に羽ばたこうとしている大学院生の門出を来館者の皆様と一緒に見守りたいと思います。聞きなれない単語が飛び交う場になりますが、最先端の研究現場をお楽しみいただけましたら幸いです。

 

論文題目:ワニ類の生態進化史の復元:形態計測・系統学的アプローチ
発表者:飯島正也(理学院博士課程)

<内容>
ワニ類は白亜紀後期から現在まで約8000万年のあいだ繁栄を続けてきた爬虫類の1グループである.本研究では,食性や運動など,個体の生存に直接かかわる機能の進化について調べると共に,進化的な考察をするベースとなる系統関係の見直しを行った.その結果,水陸境界の環境に適応した特殊な個体成長,巨大クレード分化に伴う生態学的分化,食性・運動機能の共進化など,ワニ類の進化パターンの一端が明らかになった.また,奇妙な形質の組合わせをもつ東アジアのワニの観察や,進化的に保守的な体骨格形質の比較を通して,長年議論が続いたワニ類の系統問題を解決できる可能性がでてきた.

日時

2018年1月30日(火)14:00~15:00

会場

北海道大学総合博物館1階「知の交流」ホール

備考

事前申込不要