【10月22日 開催】北海道大学サステナビリティ・ウィーク2011 特別講演会「がんの放射線治療の歴史と最先端技術」が開催されます。

北海道大学サステナビリティ・ウィーク2011 特別講演会

 「がんの放射線治療の歴史と最先端技術

     〜健やかに人間らしく生きるために〜」

が開催されます。

 

  【日時】  : 10月22日()  13:30〜

  【場所】  : 北大総合博物館 1階「知の交流」コーナー

  【講演者】 : 白土 博樹

          (北海道大学 大学院医学研究科 病態情報学講座 放射線医学分野 教授)

  【講演概要】 :

    放射線治療は、外科手術、抗がん剤とともに「がん」に対する3大治療法の1つとして、研究が飛躍的に進んでいるハイテク医療です。その歴史は古く、110年前には放射線によるがん治療が 始まったと言われています。1970年代にCTスキャンが発明され、体内の見えない部分への高精度な照射と正常細胞への影響の低減を求めて放射線治療がさらに進化しました。90年代に入り、脳の中の細胞に対して1mmの誤差で照射を行うことが可能となりましたが、その一方で体内で動く大型のがんには効果的な照射が難しいという弱点も今日まで残されています。現在、北大医学研究科では、最先端研究開発支援プログラム(FIRST)の助成を受け、 「動体追跡技術」と「スポットスキャニング照射」と呼ばれる技術を組み合わせた世界初の「分子追跡陽子線治療装置」を開発しています。この装置が完成すると、体内で動く大型のがんに対しても効果的な治療が可能となります。本講演では、放射線治療の歴史と最先端技術をわかりやすくご紹介します。