【活動報告】2012年10月28日(日)鉱物パラタクソノミスト養成講座(中級)

鉱物パラタクソノミスト養成講座(中級)

日 時:2012年10月28日(日) 10:00〜17:00

場 所:北大総合博物館・共同研究室、X線室

講 師:三浦裕行(北大大学院理学研究院 准教授)

参加人数:5名

スケジュール

10:00〜11:05 講義

11:05〜11:15 休憩

11:15〜12:05 講義

12:05〜13:00 昼食・休憩

13:00〜16:30 X線回折装置を用いた鉱物同定

16:30〜16:50 アンケート記入、写真撮影、修了証授与


講義内容

<午前>

  今回は5名の受講生を迎え開講されました。 まず、回折とはどの様な現象なのかを説明した後、鉱物にX線を照射したときに生じる回折現象について説明がおこなわれました。回折は鉱物中の原子により生じるため、原子の種類や配列により回折の角度や強度(回折パターン)に違いが出て、したがって鉱物ごとに異なった回折パターンが得られることが説明されました。また、同定のために必要なデータベースの構造と検索するための方法についての説明と、既存データを用いての検索の演習も行いました。

<午後>

  午後からは、実際に粉末X線回折実験を行い、得られたデータをデータベースの値と比較して測定した鉱物の同定を行いました。今回は原理を理解するため、通常はコンピューターに任せてしまう回折角度の測定、回折角度から原子面間隔への換算、データーベースの検索などもすべて手作業で行い、その内容の理解に努めました。