【活動報告】2012年12月22日(土)〜23日(日)昆虫パラタクソノミスト養成講座 昆虫一般(初級)in石狩
昆虫パラタクソノミスト養成講座 昆虫一般(初級)in石狩
日 時:2012年12月22日〜23日(日) 10:00〜16:00
場 所:石狩市民図書館 研修室
講 師:大原昌宏(北海道大総合博物館 教授)
稲荷尚記(北海道大学総合博物館 資料部研究員)
佐野正和(北海道大学大学院農学研究院 専門研究員)
参加人数:6名
スケジュール
22日(土)
10:00〜10:10 座開講の挨拶、講師の自己紹介、受講生の自己紹介、スケジュールの説明
10:10〜11:00 昆虫の体制と各目の概要についての講義1
11:00〜11:10 休憩
11:10〜12:00 昆虫の体制と各目の概要についての講義2
12:00〜13:00 昼食
13:00〜15:45 マレーズトラップによって採集した昆虫サンプルの目までの同定
15:45〜16:00 片付け、明日のスケジュールの説明
23日(日)
10:00〜11:00 マレーズトラップによって採集した昆虫サンプルの目までの同定(前日からの続き)
11:00〜11:10 休憩
11:10〜12:00 土壌からツルグレン装置によって採集した昆虫サンプルの目までの同定
12:00〜13:00 昼食
13:00〜14:00 土壌からツルグレン装置によって採集した昆虫サンプルの目までの同定(午前からの続き)
14:00〜15:30 標本作成
15:30〜16:00 アンケート記入、片付け、修了書授与式、講座閉講の挨拶、集合写真撮影
講義内容
1日目
<午前>
本講座は6名の受講生を迎え開催されました。まず講座開講の挨拶および講師の自己紹介をしました。次に、各受講生から自己紹介をしてもらい、本講座全体のスケジュールについて説明をしました。続いて、大原より昆虫の体制および各目の概要について講義をしました。この講義によって、午後以降に行う目までの同定のために必要な知識を受講生は学ぶことができました。
<午後>
富良野市の東京大学演習林内においてマレーズトラップによって採集した昆虫サンプルを目まで同定しました。同定したサンプルは目ごとにガラス製管瓶に分けてアルコール液浸とし、採集した地点や日付等を示すラベルを管瓶に入れました。全受講生がコウチュウ目、チョウ目、ハエ目、ハチ目と同定することを経験でき、さらに一部の受講生はさらにカメムシ目やシリアゲムシ目と同定することもできました。片付けをしてから明日のスケジュールを説明し、1日目の講座を終了しました。
2日目
<午前>
本日のスケジュールについて確認してから、昨日に引き続いてマレーズトラップによって採集した昆虫サンプルを目まで同定しました。各受講生に割り当てられたほぼ全てのサンプルを目まで同定することができました。休憩をしてから、滋賀県瀬田市の龍谷大学瀬田キャンパス内の土壌からツルグレン装置によって採集した昆虫サンプルを目まで同定しました。マレーズトラップによるサンプルと同様に、同定したサンプルは目ごとにガラス製管瓶に分けてアルコール液浸とし、採集ラベルを管瓶に入れました。
<午後>
午前中に引き続き、ツルグレン装置によるサンプルを目まで同定しました。マレーズトラップとは異なる昆虫が含まれていたので、受講生は様々な昆虫を目まで同定することを経験できました。その後、マレーズトラップによるサンプルのうち各受講生がコウチュウ目と同定したサンプルを用いて、標本の作成をしました。中型から大型のサンプルは針刺し標本とし、小型のサンプルは台紙張り標本としました。片付けをしてから修了書授与式を行い、講座閉講の挨拶をして集合写真を撮影してから全講座を終了しました。