【活動報告】2013年8月31日(土)〜9月1日(日)海鳥パラタクソノミスト養成講座(中級)

海鳥パラタクソノミスト養成講座(中級)

日 時:2013年8月31日(土)〜9月1日(日) 10:00〜17:00

場 所:北大水産キャンパス

講 師:綿貫 豊(北大大学院水産科学研究院 准教授)

参加人数:3名

スケジュール

31日(土)

10:00〜10:10 講座開講の挨拶、講師の自己紹介、受講生の自己紹介、スケジュールの説明

10:10〜11:00 海鳥の分類と形態についての講義1

11:00〜11:10 休憩

11:10〜12:00 標本の同定

12:00〜13:00 昼食

13:00〜16:45 標本の外部計測、形態観察、皮むき

16:45〜17:00 片付け、明日のスケジュールの説明

1日(日)

10:00〜11:00 胸筋・皮下脂肪の取り外しおよびその観察

11:00〜11:10 休憩

11:10〜12:00 胸筋・皮下脂肪の取り外しおよびその計量

12:00〜13:00 昼食

13:00〜15:00 内臓の分割、観察および計量

15:00〜15:10 休憩

15:10〜16:00 胸骨についた余分な肉はがし

16:00〜16:30 胸骨・さ骨・烏口骨・肩甲骨のスケッチ

16:30〜17:00 アンケート記入、片付け、修了書授与式、講座閉講の挨拶


講義内容

1日目

<午前>

   本講座は3名の受講生を迎え開催されました。まず講座開講の挨拶および講師の自己紹介をしました。次に、各受講生から自己紹介をしてもらい、本講座全体のスケジュールについて説明をしました。続いて、綿貫より海鳥の分類および形態の概要について講義をしました。この講義によって、同定のために必要な知識を受講生は学ぶことができました。北太平洋において若竹丸の混獲によって採集された海鳥サンプルを種まで同定しました。全受講生が目・科・種を同定することができ、さらに外部形態から年齢の推定までできました。

<午後>

   ノギスの正しい使い方を習得し、サンプルの外部計測を行いました。翼や羽毛一枚一枚を観察し、海鳥の体の構造や科ごとの特徴を学びました。解剖用メスを用いて皮をむき、胸部から腹部の筋肉および内臓と、それ以外の部分とに分離しました。片付けをしてから明日のスケジュールを説明し、1日目の講座を終了しました。
   
   


2日目

<午前>

   本日のスケジュールについて確認してから、胸骨から胸筋を取り外しました。全受講生が大胸筋と小胸筋を分離し、周辺の骨とのつながりを確認することで、その機能について理解しました。大胸筋の一部であるPMPという筋肉を持つミズナギドリ目の2種については、これも分離して観察できました。取り外した筋肉は計量しました。皮下脂肪も取り外しました。

<午後>

  内臓を骨から分離し、心臓、肝臓、消化管(食道・前胃・後胃・小腸)、腎臓、生殖腺、ファブリキウス嚢を観察しました。心臓、肝臓、消化管については計量しました。その後、胸骨についた余分な肉をはがして綺麗にしました。胸骨・さ骨・烏口骨・肩甲骨の配置と構造を観察し、スケッチしました。片付けをしてから修了書授与式を行い、講座閉講の挨拶をして集合写真を撮影してから全講座を終了しました。