【活動報告】2013年11月9日(土)〜10日(日)鉱床パラタクソノミスト養成講座(中級)

鉱床パラタクソノミスト養成講座(中級)

日 時:2013年11月9日(土)〜10日(日) 10:00〜17:00

場 所:北大総合博物館 実習室

講 師:松枝 大治(北大総合博物館 資料部研究員)

         鳥本 淳司(北大総合博物館 研究生)

参加人数:2名

スケジュール

9日(土)

10:00〜10:10 講座開講挨拶とスケジュール説明

10:10〜12:00 基礎講義1 (顕微鏡の仕組み)

12:00〜13:00 昼食

13:00〜14:40 基礎講義2 (鉱石の同定について)

14:40〜14:50 小休憩

14:50〜16:40 岩石、鉱物標本の肉眼鑑定2

10日(日)

10:00〜11:30 基礎講義3 (代表的な鉱石について)

11:30〜11:50 顕微鏡観察前の諸注意

11:50〜13:00 昼食

13:00〜15:40 顕微鏡観察実習

15:40〜16:20 鑑定テスト

16:20〜16:40 テストの解答、解説

16:40〜17:00 アンケート記入、修了証授与式


講義内容

1日目

<午前>

   本講座は2名の受講生を迎え開催されました。最初に講座開講の挨拶および全体のスケジュールについて説明をしました。その後講義が始まり、午前中を通して本講座のメインとなる鉱石顕微鏡の仕組みや使い方、観察にまつわる光の性質について実際に顕微鏡を動かしながら講義をしました。この講義によって受講生は、顕微鏡の種類やその仕組み、そして本講座で使う顕微鏡の使い方、観察に必要な、光の性質についての基本的な原理を学びました。

<午後>

   午後からは鉱石顕微鏡を使用した鉱石の同定について講義しました。最初に、顕微鏡下で見える鉱石について、その形や色、硬さなど、鑑定に用いる諸性質を講義し、実際にその様子をテレビモニターで1つ1つ確認しながら学びました。これによって、2日目で行われる鉱石の観察について必要な知識を得ました。
   
   

2日目

<午前>

   午前中は昨日の基礎講義に続いて、黄鉄鉱、磁鉄鉱などの身近に見られる鉱石や、金・銀・銅・鉛・亜鉛の原料となる代表的な鉱石について、それぞれ鑑定するためのポイントを講義しました。また、午後の観察前に、その準備や昨日の講義の復習として観察にかんする諸注意を行いました。これらの講義によって受講生は、実際に鉱石を観察し、その中に見られる様々な鉱物を鑑定する準備を終えました。

<午後>

   午後からは鉱石試料の顕微鏡観察を行いました。受講生は13種類ほどの代表的な鉱石鉱物を、ラベルに書かれた情報や講義で得た知識を元に鑑定しました。2時間半観察を行い、基本的な鑑定力を身に付けた後、鑑定テストを行いました。テストの後は解答と解説を行い、観察や講義の内容を復習しました。その後、アンケートの記入を行い、修了証授与式をして全ての日程を終了しました。