(右)著書:『系統発生学』(1932年、養賢堂)
動物発生学の先達であるドイツに留学した八田は、世界的に著名な発生学の大家であった。本書は、応用科学の基礎となる動物生理学・発生学の教科書として広く用いられた。

(左)論文別刷:『動物地理学上の北海道の位置』(1913年、原文ドイツ語)
ドイツ留学中に発表された本論文において、両生類・爬虫類および淡水無脊椎動物の分布を論じ、宗谷海峡に生物の分布境界線があるとした。津軽海峡にあるブラキストン線よりも重要として北東アジアの生物地理学に一石を投じた。「八田線」の原著論文。

→ 「実学の精神」に戻る