授業報告 博物館学特別講義 II 第2回 4月17日

第2回 4月17日

担当:小林快次

今回は、小林快次先生による自然系博物館の展示についての講義であった。企画展を中心に展示の在り方と展示運営について、福井県立恐竜博物館の事例を交えて講義された。展示の意義の明確化や展示が対象とする層の決定、開催時期の選択など、展示を行う上での必須事項や、展示を企画する過程について説明を受けた。特に企画展においては、開催数年前から実行委員会を組織し、資料の選定や予算の確定など準備期間と予算を設けて複数年計画で取り組むなど、実際に博物館で勤務しなくては分からないことを伺うことができた。また、特に博物館全体で有効な取り組みであると考えたのは体験型の展示である。触れる展示物や、音を活用した展示は、こどもや障がいのある方など様々な来館者にとって分かりやすいものとなるのではないかと考える。一方的な情報の流し込みではなく、来館者自身の気付きや知識欲を喚起する展示の在り方を今後も考えてゆきたいと思う。(文学研究科歴史地域文化学専攻 修士1年 勝木麗華)