授業報告 博物館コミュニケーション特論 第3回 4月18日

3回目となった今回の講義には過去最多となる19名が参加した。1階の展示室を使用し、円卓を囲んでのゼミとなった。最初に、前回に自己紹介しなかった学生が話をし、その後、各自が考えてきた企画の「オリジナリティ」や博物館の改善策を紹介し、それに対して皆で議論した。多種多様なアイディアが満載で、とても興味深いものだと私は感じたが、担当教員からは厳しい意見が寄せられた。どうも先生方が求める「オリジナリティ」とはそんな生半可なものではなかったようだ。「オリジナリティ」、それは今までにない斬新な切り口を創造することであった。現代人は目が肥えており、ありきたりな企画では彼らの心を揺さぶることはできない。博物館は人が来て初めてその価値が見いだされる。もっと大学博物館の資源を活かして、人を惹きつけるようなアイディアを。多少語弊があるがそのようなことを先生方はおっしゃった。確かに、改めて企画の数々をみてみると、他の博物館の受け売りのようなものが多かった。かく言う私もそうであり、自分の知識や経験の浅さを痛感した。しかし、中には少ないながら「オリジナリティ」を感じさせるものもあった。

時間も押してきたため、本日の講義はここまでで幕を下ろした。次回は企画の再考、そしていよいよグループ別の作業に入る。新メンバーを加え、2012年度博物館コミュニケーション特論?の火蓋が切って落とされた。

(理学院自然史科学専攻修士1年 石川晶一)

   



総合博物館1階で行なわれた授業風景

 

 

各自の意見に耳を傾ける