授業報告 博物館学特別講義 II 第4回 4月24日

第4回 4月24日

担当:小林快次

 先週の「展示」の続きとして「図録」の形態や制作手順、執筆要項などについて解説された後、博物館活動の「教育」「普及」「広報」の定義や具体的な活動形態について、小林先生が実際に携わってこられた事例を挙げて講義していただいた。授業は、様々な問いかけを基に、思考し、理解を進めてゆく形式で進められた。「写真撮影可の博物館の展示物写真をHPに載せてよいか」という問いから著作権について考え、「博物館とは教育なのか、商売なのか」という問いには、教育委員会から観光課へと運営が移った博物館の例が提示され、変化してゆく博物館の在り方について考察した。「博物館活動とは教育か、それとも経済活動か」という相対する問題が顕在化しており、それぞれの博物館が地域に密着した博物館活動を行なってゆく方法などについて、今後の授業でさらに学び、考えてゆきたいと思う。(文学研究科 歴史地域文化学専攻 修士1年 大内須美子)