授業報告 北大総合博物館で学ぼう 第5回 10月25日

第5回

担当:阿部剛史(海藻系統分類学)


今回は海藻を扱った授業の最終回だった。標本の作製、薄層クロマトグラフィー効果による色素の抽出、推定に引き続いて、自分で作製した標本を使用したプレパラートを作り、顕微鏡を用いて海藻の断面の観察、スケッチを行った。そして、観察によって得られた結果と文献や図鑑に記されているものを照らし合わせて藻類についての考察、分類・推定を行った。藻類はとても種類が多く、例えば昆布だけでも一冊の分厚い図鑑ができてしまうほどであり、詳しい分類は難しいものだったが、おおよその分類、推定はできた。自分の手で初めから実験のためのサンプルを作り、それを用いて授業を受けるということは、とても貴重な体験をしたと思う。作業に苦労した時もあったが、授業は充実感の有るものだった。(理学部1年 小平直輝)