授業報告 博物館コミュニケーション特論 III 第8回 11月27日

今週は授業の日程変更のため、図書館のオープンエリアで話し合いを行った。普段と違う空間であり、また円形のテーブルで、4人という少人数で話すには程良い距離感であったために、話しやすい雰囲気となった。今回の話し合いでは、試作をお願いするための企画書を和歌山研究林に提出する直前の、企画書チェックを行った。先週出た意見を踏まえて修正を加えた企画書を各自が持ちよった上、プランの一つ一つに対して更に改善点を見出した。企画書の改善においては、特に和歌山研究林からの視点を念頭において行った。つまり、製作のための技術や、材料の調達が実際に和歌山研究林で可能だろうか、また企画書が客観的に見ても分かりやすいものだろうか、という点である。前者は、飾り皿のデザインに用いる木のモチーフを、他のプランのモチーフから転用して貼り付けること、またバーナーペンでの模様付けの難しさを踏まえた、標本箱のモチーフの簡略化などが挙げられた。後者においては長さ・厚さなどの具体的な情報の付加など細かい修正を行った。
これから、和歌山研究林とのやりとりや、試作を通し、商品化への具体的な模索が始まる。話し合いを重ねるうちに、一つの商品に沢山の人が関わっていることを実感させられる。製作において、様々な視点から検討することをさらに意識して企画を進めていきたい。
 (理学院修士1年 中嶋灯奈)



制作依頼する和歌山研究林の状況を考慮しながら、企画書をまとめる