授業報告 博物館コミュニケーション特論 III 第5回 11月 11日

今回の講義の前半ではミュージアムショップの伊藤孝英店長から、現在北大で販売されているグッズの紹介や売れ筋など、グッズを販売する現場の現状を伺った。北大オリジナルグッズの販売実績やミュージアムショップ以外での販売状況についてもお話を聞くことができた。この授業で制作するミュージアムグッズは学生自らの望むデザインのみならず、原価や発注数、耐久性や実用性、クレーム対応などの様々な制約にも気を配りつつ案を練り上げていく必要があると実感させられた。

後半は「新しいキャラクターをデザインする必要のある企画を進めるか否か」について議論を行った。講義全体の目的の一つに「グッズを完成させ,評価を行うこと」があるため、まずは今季内に最低限商品の完成まで辿り着くということを全体で確認した。その上でキャラクターデザインを希望する学生が立てた現状の計画の妥当性に対し、いくつかの質問と回答を交え、出席した学生の全員一致で企画の始動が決定した。この企画には7名の学生の一部が参加し、商品を検討していく予定である。またキャラクターデザインとは異なった方法でグッズ制作を行っていく企画も同時に始動し、制作物の検討が行われた。今後は大きく2つの企画に分かれてグッズ制作が進む。それぞれの企画の進捗状況は共有されていく。

講義も回を重ね、それぞれの学生が作りたいグッズの内容も多様になってきた。ただ作成できるグッズの種類がどうしても限られてしまうこと、また北大総合博物館のグッズとして販売するという前提があることを踏まえて、来週から本格的になってくるグッズ内容の絞り込みにおいては、グッズに込める意義も考えて進めることとなった。

(生命科学院生命システム科学コース 修士1年 宮島 柾記)


キャラクター企画について議論を重ねる宮島さん


ミュージアムショップの伊藤店長からグッズの販売について説明を受ける

手にしているのは、グッズのカタログ