授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第3回 4月28日

4月28日、第4回目となる「博物館コミュニケーション特論I」では、前回途中となっていた企画案のプレゼンテーションから始まり、全員の企画案が出揃ったところで集約のための話し合いに移った。どれも個性的な内容であり、イベントとして行うもの、印刷物として提供するものなど、種類毎に分けた中からひとつずつ企画を組み合わせることにした。個性的な案を多く活かしたいとの思いから、前回までの緊張を伺わせない活発な意見が次々と出された。

7月のリニューアルに合わせ、「新しい博物館に来た」と思えるような企画をということで、「ガイドツアー」が有効なのではないかとの意見が多くあった。初めての来館者には「この場所にこういう展示がある」、リニューアル前からのリピーターには「ここが新しくなった」と紹介することができるためだ。議論はミュージカル仕立てやクラーク博士の仮装といった具体的な手法にまで及んだ。

しかし、多くの意見が出たところで、かえって集約するのが難しくなってしまった。企画の実現性をよく検討すること、対象をどういった層に据えるか考えることなど、湯浅先生らからアドバイスを受け、GW明けの次回までに集約に向けた方法を考えてくるということで持越しとなった。

しかし、本日の意見交換の様子を見て、企画への期待も高まった。さまざまな専攻から集まり、バックボーンもそれぞれ違う学生たちによる意見交換は、新鮮で刺激的だ。学生らしい瑞々しい企画が生まれそうで、次回の授業も楽しみだ。

(文学研究科地域歴史文化学専攻 修士1年 杉山 和香奈)

 


ホワイトボードへ各自の案を書き出す


総合博物館リニューアルまで残り89日、着実に企画準備を進める