授業報告 2022博物館コミュニケーション特論 III 第6回 11月9日

6回目の授業となる今回は、各班ともにデザイン案を話し合ったり、業者に問い合わせたり、グッズのターゲット層になる人に聞き取り調査を行うなど、より具体的なミュージアムグッズのイメージを組み立てている。
詳細には、各班で次のようなことを行った。
1)文具類(ポストカード収納ホルダー、定規、耐水ノート、ガチャガチャ)班
私が属するポストカード収納ホルダー班は、考案してきたデザイン案について先生、受講生と広く感想を共有した。また商品化に向けて、業者に問い合わせやサンプル請求を行った。定規班は、デザイン案を組み立てていくために、展示物の写真をもとにスケッチを行った。耐水ノート班は、研究やフィールドワークの現場で既存の製品を利用する教員に聞き取りを行い、どのようなノートが必要とされているか調査した。調査の結果を踏まえて、どのようなノートを製作するか、どの業者に依頼するか検討している。ガチャガチャ班は、ガチャガチャで提供するアイテムについて話し合った。鉱石や軽石を封入したバスボムを以前から議論していたが、そのほかにバスボムに封入するものの候補として、展示物や標本のフィギュアが挙がった。どのようなものをフィギュアにするのがよいか、次回に向けて検討する。
2) マグカップ班
マグカップのデザインをする際、モチーフとするものとして、博物館の建物と、藻類の標本の2つに絞って話し合った。今回は、建物をモチーフとしたデザインの案を製作した。博物館の建物を正面から見た時の、堂々としたなかに暖かみがある雰囲気が活かされたものになった。藻類の標本をモチーフとしたデザインは、次回までに検討する。そのために、標本庫の見学をしたいと考えている。また、次回はミュージアムカフェでの実用を見据えて、業者の選定を行いたい。
3) スノードーム班
どのようなデザインで製作するか、アイデアを出し合った。次回は、出し合ったアイデアを踏まえて、商品を買って欲しいターゲットを想定しながら、どのデザインで製作を進めるか構想を固めていく。また、製作のために必要な、3Dプリンターについてどのようなものが利用できるか問い合わせ、話し合っていく。

どの班も、デザインを考案したり、利用者のニーズを調査したり、どの業者に依頼するか選定したりと、実際に商品を製作していくにあたって必要な段取りを一つずつ進めている。商品化に向けたスケジュールを考慮しつつ、次回からもミュージアムグッズの開発を推し進めていく。

岩本歩夢(理学院 自然史科学専攻 博物館教育学研究室 修士1年)


耐水ノート班の鬼塚君と山内さんは、授業前にノートに必要な機能について
博物館の首藤先生にヒアリングした。
北野先生と湯浅先生も同席。
研究分野ごとに、現行商品に不足しているさまざまな機能があることを
確認しつつある。


ポストカード収納フォルダは、岩本君がデザイン案をいくつも制作した。
ブラッシュアップを重ねるが、文具班内だけでなく他の班のメンバーからもいずれも好評で、
絞るのが難しいほどだ。


マグカップ班は菅原君による建物バージョンのデザインが固まりつつあり、
他班のメンバーからも博物館らしいと好評を得た。