授業報告 2021博物館コミュニケーション特論 III 第14回 1月19日

ショップ代表の浅野目さんと木明さんにお越しいただいて、グッズの現段階におけるデザイン案、値段、販売形式などについてプレゼンテーションを行なった。
お二方とのディスカッションを経て、風呂敷とフレークシールそれぞれについて以下のような方針が定まった。

1.
風呂敷のデザインについて、物を包んだ際のことを考慮してデザイン案を修正する。現状では「マンモスとゾウをパターン化して背景に描く」や「土器をランダムではなく円形に配置する」などの案が出ている。

2.
風呂敷の大きさについて再検討する。同日の午前中に行われた博物館教員向けのプレゼンテーションにおいても、90cm×90cmでは少し小さいという意見が出たので、今一度どのような用途に使って欲しいのかを含めて考え直す必要がある。それに伴う作成費用の見直しも行う。

3.
フレークシールの発注先について再検討する。一枚の用紙に複数のシールが印刷されているものが納品されると、それを切る工賃が必要になることと、切り方によっては商品価値が低下してしまう可能性があるため、シール単体で納品できる業者を見つける必要がある。

授業の受講者同士で話し合いを何度も重ねており、グッズのコンセプトはそれぞれ明確にある。そのコンセプトや、「博物館の思い出を良いものにしてもらいたい」という我々の想いが購入者に伝わるように、今回明確になった改善点の修正を行い開発を進めていく。


追記

授業後に総合博物館 昆虫体系学の大原先生を訪ね、風呂敷の材質やデザイン案について、普段使用されているものと比較した感想を伺った。現段階におけるデザインについてどのような印象を抱くか、受講者各々身の回りの人に訪ねて、聞いた感想を次回の授業で共有する。
池田柊(理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 科学教育研究室 修士1年)