授業報告 2021博物館コミュニケーション特論 I 第4回 5月13日

第3回目の授業から2週間空け、今回の講義では前回一人一つずつ持ち込んだ企画のなかから候補を絞り込むための議論が行われた。
最初は皆で「この人のこの企画が良かった」や「この企画を行う上での問題点」など、様々な意見の交換を行った。だが10人以上の受講生がいるため、意見を思うようにまとめることができなかった。そこで3つのグループに分かれ、時間を区切って議論を行い、各グループで意見をまとめた後にそれを発表することになった。プロジェクトの目的の確認の議論に留まったグループもあったが、「博物館のマスコットキャラクターを募集する」といった、前回提案されなかった新しいアイデアが生み出され、展示物の写真でモザイクアートを作るなど企画を絞り込むことができた。
だが、そうした中でいくつかの問題点が浮上してきた。その中でもやはりコロナの影響は無視できないものになっている。現在札幌では感染者が増加していることから、北大博物館は臨時休館を5月31日まで行う予定となっているが、感染の状況次第ではこの休館期間が延長する可能性がある。そうなると館内で大勢が集まっての活動が難しくなる。またこれ以外にも今回新しく出た企画と類似したものが過去に採用されたが、目的が十分に達せられなかったことや、展示物に対しての知識が現段階では十分ではない私達が市民の方々に展示物の解説できるようになるかなどの意見が挙げられた。8月上旬の授業終了時までにプロジェクトの評価までを終えることが私達の総意であったため、スケジューリングも確認した。
今回は企画の決定とまでは至らなかったものの、有意義な議論が行えたと考えている。企画がどのようなものになるかは現時点では分からないが残り時間は限られているため、次回の講義では結論を出せるように努めたい。
蒔田青空 (理学院 自然史科学専攻 修士1年)