7月13日・7月22日 建物関連ワークショップ実施報告

大学院の授業の一環として学生が企画したワークショップ「めぐる建物 感じる歴史 みんなのまなざし再発見」を7月13日と7月22日に開催しました。さまざまなバックグラウンドの幅広い年代の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。定員に達したためご参加いただけなかった方々、申し訳ありませんでした。
プログラムは、両日とも同じ内容を実施しました。最初に、知の交流ホールで、総合博物館の歴史と建物に関する解説を行った後、館外に出て外観を実際に眺めながら、建築様式を具体的に説明しました。その後、5グループに分かれてそれぞれ学生2名が担当する館内ツアーに出発。博物館の玄関、中央階段、アインシュタインドーム、3階の階段教室、普段は非公開の博物館の応接室と理学部の大会議室の他、廊下や天井、そして階段にも解説ポイントを設けました。この建物は総合博物館創立前は、理学部本館として多くの学生・教職員が過ごした場所でした。今回のツアーでは、池上重康先生からご指導いただいた建築学に関する事項だけでなく、理学部の卒業生の方々から伺った当時のエピソードもご紹介しました。
続いて、参加者の方々には、各自の心に響いた館内外の空間の写真を撮影していただきました。その後、ラウンジに集合し、グループ別のテーブルで、お気に入りの写真を紹介し合い、博物館の建物・空間の魅力を語り合いました。普段気にもとめずに通り過ぎていた玄関や階段、廊下が印象的に切り取られたり、手すりの風合いや玄関アーチの陰影に味わいを感じさせる、素敵な写真を撮影していただきました。もともと好きだった場所、今回のレクチャーとツアーで初めて知ったことや改めて気づいた魅力、そして参加者と学生と語り合うことで再発見した建物・空間の見方・・・ミュージアムカフェのおいしいドリンクを片手に話は尽きず、予定時間を超過するほどでした。
今後、学生達は参加者にご回答いただいたアンケートや当日の様子を振り返って分析し、このワークショップの意義と課題を考察していきます。