授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第6回 5月24日

第6回目の講義では、企画コンセプトと企画の流れについて話し合った。

まず、企画コンセプトの決定を行った。以前から意見として出ていた「視点の共有」と「建築様式」、「ツインタイムトラベル(今と昔の比較)」の三つに焦点を当て話し合った。それぞれ自分が一番やりたい企画についてプレゼンを行った。どの意見も魅力的で、「建築」というコンセプトを軸として三つの内容を盛込むことで話がまとまった。

次に、企画の流れについて話しあった。企画をおよそ2時間であると想定して、短い時間の中で三つのコンセプトを活かす企画の流れを考えた。その結果、建築様式を含むレクチャー(5~15分)→ツインタイムトラベルを盛込んだツアー(30分)→自由に写真を撮る(15~20分)→写真を見せあいながらトーク(60分)という流れになった。

具体的に、レクチャーでは参加者全員に対して簡単に建築様式など博物館の概要について伝える。これは参加者たちの顔合わせの意味もある。次に、ツアーで5,6人のグループに分かれ、実際に建築を見せながらより詳しい説明をする。説明の中には昔はこんな感じだったなど、ツインタイムトラベルの要素を盛込むのが効果的だと判断した。次に、ある程度見所や背景知識を入れたうえで、自由に写真を撮ってもらう。自由に写真を撮ってもらうため、知識を入れる前のほうがよいという意見も出た。しかし、実際に知識もなく建物の写真を撮った人が「どこを見ていいか分からなかった」という体験談があったので、説明の後に写真を撮ってもらうことにした。最後に、グループ内で写真を見せあい自由に話し合ってもらう。建築を軸に三つのコンセプトを活かした盛りだくさんの内容に決まった。

また、日程に関して7月14日の夜だけでなく、別日で土日祝日どれかのお昼にも企画をやることが決まった。実現可能かも含めて日程の調節をする必要がある。

今回は司会の野瀬さんが授業前に話合う内容についてのレジュメを用意してくれていたので、スムーズに話合いが進んだ。みんなで十分に意見を出し合うことができ、密度の濃い90分となった。次回の講義では、教員連絡会議でのプレゼンについて話し合いを進めて行く。
大西 克弥(生命科学院ソフトマター専攻 修士1年)


3つのコンセプトを活かす企画の流れを検討した


事前に配布したレジュメをベースに議論をスムーズ進める野瀬さん


企画イメージを固め、次は教員連絡会議でのプレゼン準備