授業報告 博物館コミュニケーション特論 III 第8回 11月15日

雪がちらほらと舞い冬が本格的に近づくなか、第8回の授業が行われた。
授業冒頭で、理学院 博物館教育・映像学研究室修士2年の増田彩乃さんから、自身の研究の一環として制作した「北海道大学総合博物館の楽しみ方」の冊子をご紹介いただき、来館者がこの博物館でさまざまな体験をし、それぞれに楽しみ方を見いだしていること、そのなかにはミュージアムショップに関連した事柄も含まれていることを説明していただいた。また、増田さんには、昨年度のこの授業でハンドタオル「ぽけっとミュージアム」を制作した時に感じた課題や達成感についても語っていただいた。グッズ開発のよい刺激になった。
そして、先週の守屋くんに続いて、今週は酒井さんから東京・上野で開催されている「怖い絵」展のおみやげとして黒いキャンディをいただいた。パッケージもグッズの重要な要素の一つであることを再確認した。
その後、授業がスタート。まずそれぞれの班が、前回明らかになった課題をどれだけ解決できたかを発表した。いずれの班も見積もりやデザインコンセプト等を作成しており、企画案が具体的になっていた。しかし、いずれの商品案も目に見えるデザインを提示できておらず決定力に欠けた。どの商品案もデザインが良ければ買うという意見が多く聞かれるため、デザインが可視化できていないことは問題である。そのため商品の候補を2つに絞る予定だったが、3つ並行してデザイン案を作成することとなった。「おしょろ丸箸置き」については、細部の再現が難しい等の理由により見送りとなった。次回は具体的なデザイン案を発表し、博物館の先生方やショップの関係者の方に提案できる形まで細部を詰めていく。

藤川雄基(大学院生命科学院 生命システム科学コース 修士1年)


昨年度の受講生 増田彩乃さんによるプレゼン


酒井さんからのおみやげ。黒く怖い?キャンディのパッケージが魅力


各班のプレゼン。さまざまな視点から厳しく質問