授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第10回 6月22日

今回の授業では、企画当日のイメージをふくらませるため、解説ツアーとフィールドワークの実際を確認した。
まず、企画冒頭に行う館内ツアーについては、理学院 自然史科学専攻 博物館教育・映像学研究室 修士2年生の増田彩乃さんに30分で館内全体を案内していただいた。増田さんは、本授業の前年度の受講生として博物館リニューアルオープン時に解説ツアーを担当しただけでなく、企画展や常設展での解説経験も豊富である。増田さんの解説では北大総合博物館の歴史や展示の見どころなどが簡潔にまとまっており、観覧時の注意事項も伝えられ、我々が実際に行う上で参考にさせていただくべきことがとても多いと感じた。その後、先週決定したそれぞれの班ごとに当日歩くルートを散策し、植物を採集した。どのような植物がどこに生えているのか、植物採集での時間配分は適切であるのかといったことを意識しながらフィールドワークした。採集後は全員で講義室に集まり、採集した植物を提示し合った。これらは来週の授業で同定する予定である。最後に、完成した本企画のチラシの配布場所について話し合った。受講生1名が関係各所と事前に相談を進めており、近隣の児童館及び小学校にお願いすることに決定し、人員の割り振りを行った。
企画当日のイメージが具体的になってくるにつれて、課題点や修正すべき点が明確になってきていると感じる。受講生全員で企画当日のイメージを共有し、問題点を一つずつ解消していくことが重要である。また、今週末には北大総合博物館による北大エコキャンパス観察会が行われる。この観察会への参加を通して、専門家はどのような植物に注目しており、どのように解説しているのかといった部分に着目し、自分たちのより良い企画につなげて行きたい。

(工学院環境フィールド工学専攻修士1年 福原康平)

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増田さんから解説ツアーの実際を学ぶ     採集してきた植物