授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第8回 6月8日

今回の授業では、プレゼン発表へ向けて企画の詳細を決定した。
まず、企画タイトルを一人一つ提案し、その中から「学芸員丸ごと体験ツアー in 北大総合博物館~北大生と一緒に自分だけの展示を作ってみよう」に仮決定した。タイトルには「体験」や「北大生」、「学芸員」といったワードを盛り込み、企画内容をしっかりと伝えながら、簡潔で小学生に興味をもってもらえるようなタイトルを目指した。次に、先日高橋英樹先生に伺ったお話をもとに、展示に使用する植物の採取コースを決定した。植物採取を通して北大構内を探検する楽しさと、当日のスケジュールにおける実現性を兼ねるエリアとして、サクシュコトニ川から大野池にかけてのコースと、旧ポプラ並木から大野池にかけてのコースの二つに決定した。この際、大野池を両コースに含み参加者共通のチェックポイントとして用いることで、植物採取にゲーム的要素を加える案が出た。さらに、その他の企画内容についてもより具体的な議論を進めた。募集人数は12人程度とし、当日は4チームに分かれてそれぞれに学生がつく体制となった。また、チーム分けには北大生が企画開発したミュージアムグッズである缶バッジを使用することとなった。見た目のわかりやすさに加え、イベントに参加した記念として持ち帰ってもらえるのではという意見であった。さらに、保護者の参加や当日の昼食をどうするのか、公募や評価の方法、費用、企画実施にあたっての安全性などについても話し合った。
授業の最後には、プレゼン用の資料制作に取りかかった。その際には、「博物館の仕事を知ってもらう」という企画本来の目的や対象を小学生とした理由などを改めて明確にし、より説得力のあるプレゼンを行うための準備を行った。
来週水曜日に博物館協議会でのプレゼン発表を控え、来週月曜日の2限時にはプレゼン資料の準備作業を行うとともに、前回に引き続き各自植物や展示制作についての知識を深めていくことになった。次回授業では広報担当と企画担当の二つのグループに分かれて並行して作業を行い、イベント実現に向けて準備を進めていく。

(理学院自然史科学専攻 修士1年 米田しおり)

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植物採取エリアを検討する     本日の司会は朴さん。企画プレゼンに向けた議論が進む