授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第7回 6月1日

今回は、博物館教員連絡会議での企画プレゼンテーションに向けて前回決まった「学芸員体験ツアー(仮称)」について詳細な内容を決定するため、話し合った。「学芸員体験ツアー(仮称)」では、対象を小学生児童または児童とそのご父兄にし、初めに博物館を見学してもらい学芸員がどのように博物館で活動しているか等のイントロダクションを行い、実際に標本となるものを採集し、採集物への理解を深め、標本の作製、そしてご父兄や同イベント参加者への成果発表といった一連の作業を体験してもらうつもりである。そこで採集物を何にするか、どのような採集物であれば一日のうちに標本を作製することができるか、ハンズオン展示室に置くためにはどういった標本がいいのかといった課題について議論が白熱した。また、植物に限定してしまうか、キノコの標本は作れるか、動物の毛皮を用いるのはどうだろうかといった様々な興味深い意見が飛び交った。そして今回のイベントでは植物の標本を作製することが決定した。

次に、当日の詳細なスケジュールや採集場所について話し合った。しかし、我々の植物の分布や採集についての知識が足りないため、しっかりとした詳細を決めることができなかった。そのため、次週までに、植物体系学がご専門の博物館の高橋英樹先生や大学施設部の方々に話を伺い、各自で『パラタクソノミスト養成講座:植物(初級)採集・標本作製編』と『改訂版 北大エコキャンパス読本 ―植物編 付・鳥類リスト―』を読み、次回の授業では詳細な内容を決定することとした。また、イベントのタイトルも次週までに決定したい。

(理学院 自然史科学専攻 修士1年 朴隼赫)

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ハンズオン展示室で高橋英樹先生から標本作製・展示制作について伺う