授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第3回 4月27日

今回の授業から、学生発案型プロジェクトの企画立案についての話し合いが始まった。話し合いの進行は受講生が務めていく。
まず、前期のこの授業期間で、企画の立案・実施・評価を完了させるためのスケジュールについて検討した。その結果、5月中に企画をまとめ、7月中に企画を実施し、報告・評価をまとめる予定を立てた。
「総合博物館の課題」を挙げていった前回の授業の後、受講生それぞれがその課題を解決するための企画案を考えてきた。例えば、博物館に興味を持ってもらうために、博物館の展示品を紹介した雑誌の制作を提案した受講者がいた。他にも、小学生向けのワークショップや、展示資料の3D映像の導入、SNS投稿と連動した企画、リニューアル1周年記念の館内ラッピングといった、多種多様な案が挙がった。各々の企画案の発表後、受講生全員で意見を出し合った。現段階で見られる課題の指摘や改良のための案、また予算や設備を鑑みた実現性の検討など、多角的な視点で意見交換ができたように思われる。受講生個人としては、他の受講生の企画案を聴くことで、博物館に対する新たな視点、思いつかなかった発想に触れ、自分の企画でも活かしてみたいと感じる授業であった。
次回の授業では、今回出された企画案から、具体的な企画を立ち上げていくための話し合いを行う。湯浅先生に寄せられた実際の学生の声も、議論に取り入れられる予定だ。総合博物館のよりよい利用に寄与する、魅力的な企画が立案できるよう、他の受講生とともに考えていきたい。
(文学研究科修士1年 青木彩峰)

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まず企画の立案・実施・評価のスケジュールを検討した