授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第10回 6月 16日

今回の授業では、前回の藤田先生のご提案を受けてビデオレッスンが行われた。はじめに、受講生が解説者と訪問者に分かれ、リニューアル当日を想定した展示解説を行った。解説をする際に自己紹介をすることでその受講生の専門性がところどころに垣間見られ、人前で展示解説をするということに慣れない受講生がほとんどの中、それでも独創的な解説となった。
その後、撮影した模擬ツアーの映像を観ながら意見を交わした。解説を聞いていた受講生からは気になった所作や解説者の印象について指摘があった。また解説を体験した受講生からは、その感想とビデオで振り返ったときの主観と客観の違いについて少しの驚きといくつかの改善点が挙げられた。そしてそれぞれの意見を受けて、ツアー参加者の注目を展示物に向けるためにはどのようなところに気を付けて解説をしたらよいのか、議論が行われた。 話し合いでは、ツアー参加者は解説している人の些細な動作もしっかり見ていること、解説者として話し方や姿勢に気を配り、一人一人と目線を合わせて解説することの重要さが確認された。
次回の授業では今回の意見を受けて、もう一度模擬ツアーを行う予定だ。
(理学院 自然史科学専攻 システム3G 地球化学研究室 修士1年 磯野雄生)


展示室でツアーの2分間のデモを録画する。


教室に戻り、録画映像を見ながら意見交換。映像で見直すと発見が多い。