企画展示:「日本におけるスキーと北大スキー部の100年」
企画展示
「日本におけるスキーと北大スキー部の100年」
が開催されます。
【公式ポスター・チラシ】
▲クリックするとPDFファイル(両面)が開きます
【フォトギャラリー : HUSVによるダイナミックな滑り】
【企画要旨】
本年(2012 年)は、レルヒ中佐が北海道(旭川・小樽)で軍人や市民にスキーを講習してから、また北海道大学スキー部創立から 100 年にあたります。北海道大学スキー部は北大において最も伝統のある学生クラブの一つであり、大正元年(1912 年)に誕生しました。スキー部を継承している北大山スキー部と北大スキー競技部は本年ともに創部 100年を迎えます。北大スキー部 100 年の歩みは日本におけるスキーの神話時代とその後の発展の歩みと言っても過言ではありません。
スキーは本来北国において雪の山野を跋渉する道具として誕生しました。その後冬のスポーツとして人々に楽しまれ、今日では、競技スキー・ゲレンデスキー・山スキー・歩くスキーとそれぞれの好みにより多様化しています。しかし、大自然の懐で行うスキーは単なるスポーツとしては捉えきれず、一つの文化と言えます。
本企画展示では、我が国におけるスキー発祥地の一つである札幌(北大)においてスキーが誕生した経緯、北海道での冬季登山の黎明および日本におけるスキー競技の始まりと発展において北大スキー部が果たした役割などを紹介します。また、北大スキー部を中心とした人びとによって、スキーを普及させることを目的に我が国で最初のスイス式山小屋群が定山渓を中心に建てられた経緯、それらを核として開花したスキー文化を紹介します。さらにかつて札幌の地場産業であったスキ―産業のあれこれを紹介します。
健全なる冬のスポーツとしてのスキーやスキーツアーの面白さ、山小屋の楽しさを市民の皆さんに知っていただくとともに北国におけるスキー文化について考えます。
【会期】 : 平成24年10月10日(水) 〜 12月16日(日)
【会場】 : 北海道大学 総合博物館 1階 知の統合コーナー
【主催】 : 北海道大学山とスキーの会
【共催】 : 北海道大学 総合博物館
【協賛】 : (株)秀岳荘
【協力】 : 札幌ウィンタースポーツミュージアム
【後援】 : 札幌市教育委員会
【予定される展示内容】
・日本および北海道へのスキーの伝来
レルヒ以前とレルヒのスキー講習
・北大スキー部の誕生とスキー術の研究
・北海道における登山の始まりとスキー
山党の活躍と北大山岳部創部
・我が国最初の本格的スイス式山小屋(ヒュッテ)群の誕生
・札幌とスキー
札幌周辺のかつてのスキー場・シャンツェ・スキーツアーコースの紹介
・スキーの限界を求めて
三浦雄一郎コーナー
・スキーの喜び
競技スキー・山スキーの醍醐味を写真で紹介
・北海道の冬山・スキー揺籃期を支えたスキー製作所・運動具店を紹介
芳賀スキー、野村スキー、ツバメスキー 、三浦靴店、岩井靴店、小谷運動具店、梅屋運動具店など
【関連イベント】
【シンポジウム】 : 『スキー術北海道伝来100年にあたってスキー文化を考える
― 山スキー・山小屋を楽しむ ―』 −終了しました−
日時 : 10月14日(日) 13:00 〜 17:00
会場 : 北海道大学 人文・社会科学総合研究棟 1階 W103(札幌市北区北10条西7丁目)
講演者 :
芳賀孝郎 (元芳賀スキー製作所社長、元日本山岳会副会長)
谷口雅春 (フリーライター)
渡辺興亜 (元国立極地研究所長、北海道大学山岳部OB)
大内倫文 (北海道大学ワンダーフォーゲル部OB)
石川裕司 (山岳ガイド、北海学園大学山岳部OB)
宮下岳夫 ((株)アルパインガイド ノマド)
新谷暁生 (ニセコ雪崩調査所所長、酪農学園大学山岳部OB)
大西人史 (三段山クラブ代表)
▲クリックするとPDFファイルが開きます
【セミナー】 : 『札幌周辺の山小屋の成り立ち』 −終了しました−
日時 : 10月28日(日) 13:30 〜 15:00
会場 : 北海道大学 総合博物館 1F 知の交流コーナー
講演者 : 在田 一則 (北海道大学 総合博物館 資料部研究員)