【4月6日開催】 バイオミメティクス市民セミナー (第88回) – 『持続可能な社会とバイオミメティクスを考える その1 今、海はどうなっているのだろう』
「マイクロプラスチックとは何か?」
オラフ・カートハウス 先生(千歳科学技術大学 教授)
最近、マスメディアで取り上げられる「海洋プラスチック」「マイクロプラスチック」についてお話しします。ここにきてまた新しい環境問題か?と頭を抱え途方にくれてしまいます。環境問題なら、水俣病、アスベスト、オゾンホール、酸性雨、と以前から山ほどあり、現在も「PM2.5」や「温暖化」が大きな関心を集めています。本セミナーでは、漠然とした不安に怯える前にまず知識と理解を持とうとのスタンスでμプラ(マイクロプラスチック)についての以下のポイントに沿って語ります。μプラの元はどこから?μプラは危険なのか?国内・道内の川・海・魚にμプラはあるのか?μプラは減らせるのか?
また、この問題の解決には、個人レベルのほか、研究者として、企業として、行政機関としてさまざまな取り組みが可能です。その点についてもお話しします。
<学歴>
1988: 修士課程, Faculty of Chemistry of the Johannes Gutenberg University, Mainz, ドイツ
1992: 博士課程 (Dr.rer.nat), Faculty of Chemistry and Pharmacy of the Johannes Gutenberg University, Mainz, ドイツ2015(平成27).04 北海道大学大学院理学研究院地球惑星科学部門 宇宙惑星科学分野教授(部門名改称,理学院宇宙理学専攻担当)
<職歴>
1992 – 1993: 日本学術振興会と Alexander-von-Humboldt フェロー(東北大学工学部)
1994 – 2000: 北海道大学電子 科学研究所 助手
2000 – 2006: 千歳科学技術大学 助教授
2006 – :千歳科学技術大学 教授
2002 – : ホトニクスワール ドコンソーシアムの「有機ナノテク研究クラスター」のクラスターコーディネーター
2012 – :ナノテク支援「分子・物質合成プラットフォーム」の「北海道バイオ•材料イノベーション」責任者
「有機化合物の視点で見た海洋生物」
梅澤 大樹 先生(北海道大学地球環境科学研究院 准教授)
陸海問わず、生物は有機化合物を作り、利用しています。人間にとっての薬や毒がよく知られています。薬や毒以外にも、様々な有機化合物が知られており、持続可能な社会を作っていくうえでとても参考になります。このような有機化合物について解説するとともに、私たちの研究についても紹介します。
<略歴>
1997年 大阪府立岸和田高校 卒業
2001年 大阪市立大学理学部 卒業
2003年 大阪市立大学大学院理学研究科 修士課程修了
2006年 大阪市立大学大学院理学研究科 博士課程修了
2006年 米国・スクリプス研究所化学科 博士研究員
2008年 北海道大学大学院地球環境科学研究院 助教
2013年 北海道大学大学院地球環境科学研究院 准教授