【11月3日開催】 バイオミメティクス市民セミナー (第83回) – 『北海道とバイオミメティクスを考える その7持続可能なパッケージング』


イベント詳細

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“紙でできることは紙で” ~日本製紙による持続可能な包装材料の開発~

近年、地球温暖化や海洋ごみ問題などの観点から、”サステナビリティ”や”サーキュラーエコノミー”に配慮したパッケージ設計が求められています。当社としても、再生可能な循環型資源である「紙」に様々な機能を付与することで、社会課題解決に貢献できるパッケージ素材・製品の開発を進めてきましたが、この度、「紙」にバリア性を付与した環境に優しいバリア素材「SHIELDPLUS(シールドプラス)」の上市に至り、国内外から大きな反響を頂いております。
ここでは、パッケージを取り巻く業界動向と”紙でできることは紙で”という理念に基づく、「SHIELDPLUS」を軸とした当社パッケージ開発についてご紹介させていただきます。

内村 元一(日本製紙株式会社 技術調査役)

<略歴>
1999年~ 凸版印刷株式会社 パッケージ製造工場における生産技術(工程管理、新製品立上げ、新設備・新技術導入、コスト削減など)に従事
2005年~ ベンダーサービス株式会社 大手CVS向け容器・包装資材の開発・品質管理に従事
2016年~ 日本製紙株式会社 現在、企画開発・マーケティングを中心とした新規パッケージ事業の拡大に向けた取組みを推進

撥水技術で紙は変わる

紙の原料のセルロース(パルプ)は、再生可能材料で良好な生分解性を有します。しかも、地球上で最も多量に生産されているバイオマスです。この天然資源を、ポリエチレンやペットに代わるパッケージ材料としてもっともっと活用するために、撥水技術は大変有効です。(超)撥水技術によって拓ける、紙の新しい可能性について述べてみたいと思います。

辻井 薫(元 北海道大学電子科学研究所 教授)

<略歴>
元・北海道大学電子科学研究所 教授
理学博士(大阪大学論文博士)

1970年~ 花王株式会社(基礎科学研究所長等を歴任)
1998年~ 海洋研究開発機構(深海微生物研究領域長等を歴任)
2003年~ 北海道大学電子科学研究所(ナノテクノロジー研究センター教授)
2008年~ 中央大学、滋賀県立大学、大阪大学などで非常勤講師

受賞
日本化学会・学術賞、高分子学会・三菱化学賞
日本化学会フェロー、高分子学会フェロー 等