【1月7日開催】 バイオミメティクス市民セミナー (第61回) −『サケー謎に満ちた生命の旅』


イベント詳細

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北海道を代表する魚ともいえるサケは、北洋海域を数年回遊した後、産卵のため生まれた川(母川)に戻ってきます。母川の識別は、生まれた川の水の匂いによることが分かってきました。しかし、遠く北洋海域において日本の方向をどうやって知ることができるのかなど、未だ母川回帰の詳しいメカニズムは謎に包まれています。
現在、日本では4千万匹を超えるサケが来遊していますが、そのほとんどは、人工ふ化放流事業によるものだと考えられています。しかし近年、生物多様性の観点から野生魚の重要性が再認識され、野生サケの実態解明に向けた研究も盛んに行われるようになってきています。
身近でありながら、未だ多くの謎に包まれたサケの不思議な生態と、近年変化しつつあるサケを取り巻く状況についてご紹介します。